失敗しない食品工場の建設の進め方

「失敗しない食品工場の建設の進め方」
(株)創元設計 企画営業課長 田中健次氏
2018年7月21日講演記録

創元社は、食品工場および冷凍・冷蔵倉庫の設計を得意とする設計会社です。設計を基にした建設作業は、ゼネコンなどが行います。創元社の特徴ある設計図ができあがるまでの仕事の流れを設計ノウハウも交えながら生産設備エンジニアリング会社もご紹介します。

4つのフェーズに分けて仕事を進め各フェーズでしっかりと確認を行う。
最初のフェーズは「構想」で、通常は依頼会社内で行ってもらうが、工場建設経験の少ない企業では、最初のフェーズから弊社が入って目指す姿を一緒に作っていきます。最初のフェーズは企業の現状と将来を盛り込む大切なフェーズです。

第2は、「構想を見える化する計画」です。基本思想にずれがないか事業主の承認をきちり得て確認を重視して進めます。第3は、実行で、建築設計および生産設備設計を進めます。第4は、運用で検証および改善を続けて行きます。

設計図だけでは、図面に不慣れな企業側に説明しきれないので3D画像を自社で作成してお客様に説明する。完成した工場の外観、廊下、作業場の様子を3D動画にしてお客様に分かり易く示す。

食品工場なので、冷蔵、冷凍設備を持つ部屋を設置するのがほとんど。温度差の大きい場合の結露の防止は重要で、断熱パネルの選択や設計・施工法提案は弊社の得意技で、種々のノウハウを蓄積して最適設計を提案できます。

空気の流れを設計する
 工場内の空気の流れを作る
 フィルター濾過した外気に圧力をかけて清浄区域へと送り込み、準清浄区域へは差圧ダンパーを設けて圧力を低くして流し込む流路を作ります。清浄区域を常に陽圧保つようにします。


 煮込み蒲など熱や蒸気を発する機器がある場合は、機器の周りの天井部分から新鮮空気を流し込むインレットを設置し、機器の周りへ降りてきた新鮮空気が熱源からの上昇気流に乗って、機器真上のアウトレットへ放出されるようにして、工場内の湿気を減少させる技術で、結露やカビ防御に必要な技術だ。

天井裏スペースは重要です。
 工場の将来性を決める重要なポイントです。
 人が立って歩ける高さの天井裏を作ります。
 電気・水・蒸気などのユーティリティーはすべて天井裏に配管して、作業場へはすべて天井から落とし込います。これによって足もとに障害物がなくなり、掃除しやすく安全性高まり、加えて、機器の再配置などレアウト変更に強い工場となります。
 天井裏スペースの空気の流れも重要です。結露が起きないように断熱を行うことと流れを作って湿気の対流を防ぐ設計です。

工場内で設置する機械類は、依頼会社側で決めてもらいそれらに必要とされる電力や水量、スチーム量などの情報をもらい設計を行っています。経験の少ない企業には、直接助言を行ったり、機器に詳しいコンサルの紹介もできます。

カフェテラス風の従業員食堂、休憩室の設計も行っています。業務から離れて昼食や休憩をとる場所は、企業活動として大切な場所であるとの認識が広がっており、リラックスして気分転換が図れる雰囲気を提供する設計が求められています。いくつかの実例写真で紹介します。

 

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