玄米による認知症予防

芦刈 伊世子氏
あしかりクリニック医長、東京都神経科診療協会副会長
  日本老年精神医学会 認定医、認知症サポート医   

認知症予防のための視点は下記の3つである。
・抗酸化:活性酸素を除去
・抗糖化:AGE(糖化最終生成物)を少なく
・抗硬化:全身の細胞、脳神経細胞、血管を柔らかく

上記のことを実践する具体的な生活は下記の5つである。
・運動:有酸素運動、筋力アップ、柔軟性運動
・栄養:野菜と魚を中心にした食事、精製されていない糖質の摂取、良く噛む、70歳を超えたら肉も重要
・ストレスから解放された心:ネガティブシンキングをしない、生き甲斐・使命感・シャイ性を持った生活
・脳トレ:楽しいことをする、人との交流
・医療:定期的な病院での検査

 1つ目の運動に関しては、3回/週の運動をすすめる。
 2つ目の栄養に注目すると玄米食を薦めたい。玄米は老化を防ぐγオリザノール、認知症の原因物質アミロイドβの生成防止するフェルラ酸、血液凝固を防ぐフィチン酸、血流を良くするGABA、食物繊維などの有用成分を含んでいるからである。
 また、魚に含まれているEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸は循環器を若く保つ効果がある。
 更に、健康な生活を送るためには、腸内環境を整えることも重要である。腸には身体全体の60~70%の免疫細胞が集まっているからである。
 認知症はアミロイドβが20~25年かけて蓄積されて軽度認知症を経て認知症に至る。したがって、認知症予防には上記5項目を意識した普段の生活が大切である。

(文責:食品技術士センター)