2023年4月15日(土) 例会と講演会
場所:機械振興会館 および Web配信
13:00から 例会
14:00から 講演会
講演1:「食品工場建設プロジェクトについて」
清水建設株式会社 エンジニアリング事業本部 プラント事業部 食品プラントグループ グループ長 佐藤 尚生氏(技術士機械部門、当会会員)
講演要旨:
食品工場を建設する際、工場コンセプト(GOAL)の設定が重要である。「何のために」「何が必要で」「どのように実現(実装)するか」を明確化することで、プロジェクト進行の円滑化と満足度の高い新工場建設を実現する。コンセプト設定のため、食品工場の特徴と機能、そしてプロジェクト進捗イメージの理解が必要である。本講演ではプロジェクトの進捗に合わせて、検討すべきこと、注意すべき点、そして最新の工場トレンドを説明する。
講演2: 「麹菌を用いた新たな代替肉「麹肉」の開発」Development of “Koji Meat" a new alternative meat using koji mold
筑波大学 生命環境系 准教授 萩原 大祐氏
講演要旨:
持続可能な食料供給を実現するには、新たな代替肉の選択肢が必要とされている。私たちが着目したのは、我が国の伝統的発酵微生物である麹菌である。“バイオマス発酵”の技術により、短期間で効率的に大量培養が可能で、収穫した菌体が食素材となる。麹菌により作られた「麹肉」は、栄養、食味の点で優れた特性を示し、次世代の代替肉素材として、非常に有望である。
New alternative meat options are needed to achieve a sustainable food supply. Our focus is on koji mold, a traditional Japanese fermentative microorganism. The technology of “biomass fermentation" enables efficient mass cultivation in a short period of time, and the harvested fungal biomass can be used as a food ingredient. Koji meat" made from koji mold has excellent characteristics in terms of nutrition and taste, and is very promising as an alternative meat material for the next generation.