2023年9月16日（土） 例会・講演会
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講演1 「弱酸性次亜塩素酸水溶液の食品分野での活用について」
小野朋子 株式会社エイチ・エス・ピー研究開発部長、（技術士 生物工学、衛生工学、総合技術監理）
【講演要旨】弱酸性次亜塩素酸水溶液は、通常アルカリ域で使用される次亜塩素酸ナトリウムのpHを中性~酸性域に調製したものであるが、製法やpHによってさまざまな種類のものが存在する。pHの調整により殺菌効果が向上することが知られており、低濃度、短時間での処理ができることがメリットである。食品分野においては、食材の洗浄だけでなく、環境整備、手洗い、空間中の微生物制御、消臭対策にも活用されている。本発表では、弱酸性次亜塩素酸水溶液の特徴や食品分野での活用事例、使用上の注意点について紹介したい。
食品ロスの原因、削減の取り組み、対策の望ましい在り方
野々村真希氏 東京農業大学 国際食料情報学部食料環境経済学科 准教授
【講演要旨】国連のSDGsに食料廃棄の半減が掲げられ、日本では食品ロス削減推進法が成立した。食品ロス削減の機運はこれまでになく高まっている。本報告では事業者が生む食品ロスの原因を確認したうえで、近年の様々な削減の取り組みを紹介する。また食品ロスの半数を生んでいるとされる家庭段階に着目し、食品ロスに関わる消費者の意識と行動を解説する。そして家庭の食品ロス削減のため対策の在り方を、講演者のこれまでの研究成果を踏まえて論じる。