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2023年8月19日 例会・講演会

例会 講演会

講演1.芽胞形成細菌とプレバイオティクス製剤 
摂南大学薬学部薬学科 講師 (技術士;生物工学) 桑名利律子氏

【講演要旨】プロバイオティクス (probiotics) とは,「宿主の腸内菌叢のバランスを改善することにより,宿主にとって有益な作用をもたらす生きた微生物,並びにそれらを含む食品」と定義される.プロバイオティクスとして 用いられる微生物の代表例としては,Bifidobacterium (ビフィズス菌)や Lactobacillus(乳酸菌の一種)などが世界的に有名であるが,芽胞形成細菌である納豆菌や酪酸菌もプロバイオティクス製剤として利用されている.プロバイオティクス製剤のは芽胞形成細菌に焦点をあてる.

講演2.小腸環境と免疫調節メカニズム
辻典子氏 十文字学園女子大学 食品開発学科 教授

【講演要旨】日々異物が大量に流れ込む腸管には身体全体の過半数の免疫細胞が配置されて生体防御を担っており、腸管は免疫システムが外的因子からもっとも直接的な影響を受ける場である。また、免疫機能の変動は食物成分・腸内細菌から成る腸内環境因子と密接に関わっている。小腸は免疫システムの機能成熟の要所としてはたらくが、小腸の主要常在菌であり,発酵食品にも広く活用されてきた乳酸菌を例として,それらが免疫機能の維持増進に果たす役割,粘膜免疫と全身免疫の関係性や免疫老化の改善の可能性についてなど考察したい。

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